2008年3月アーカイブ

モリモトおじさんの宇宙のはなし
森本雅樹
誠文堂新光社
1996年6月10日発行

モリモトおじさんはとても愉快で不思議な人です。天文学者の中でおじさんに頭の上がらない人もいっぱいいるだろうに、ぜんぜんそんな風に見えません。 どこへ行っても大人気です。でも人によっては退くかもしれません(汗) 実は鹿児島大学と東京大学と国立天文台の名誉教授。野辺山観測所の建設に従事し、日本の電波天文学を切り開いたとてもすごい人。でもおじさんはおじさんです。
そのモリモトおじさんが子供の科学に連載していた記事の一部をまとめたのがこの本です。独特の語り口で、宇宙のいろいろなことを教えてくれます。

星つむぎの歌

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星つむぎの歌
平原綾香
作詞:星つむぎの詩人たち・覚和歌子
作曲: 財津和夫

JAXAが主催する「宇宙連詩」という企画があります。この「宇宙連詩」と同じ思いを持ち、「みんなで星を見上げ、その想いをつむいで共に歌をつくりましょう」という呼びかけで山梨から始まったのが、宇宙連詩山梨版「星つむぎの歌」です。
覚和歌子さんが最初のフレーズを作り、それに続く次のフレーズを募集、応募のあった中から一つを選び、さらにそれに続くフレーズを募集、というようにして一つの詞を作り出していきました。最終的に全国から2690の言葉が寄せられ、財津和夫さんが曲をつけ、平原綾香さんが歌って完成しました。
「星つむぎの歌」は、2008年3月、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」建設ミッションの第一便(STS-123・1J/A)に搭乗した土井隆雄宇宙飛行士へ、飛行第9日目のウェイクアップコールとして届けられました。

宇宙へのパスポート

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宇宙へのパスポート
宇宙へのパスポート 2
宇宙へのパスポート 3

笹本 祐一 著
朝日新聞社出版局

 日本、アメリカ、ヨーロッパなど各地のロケットの打ち上げの取材日記。準備から、行った先でどんな目に遭うのか、何を見たのかを取材に赴いた作家自身が克明に記録しています。
もちろんただの旅行記ではありません。作者は、ロケットの取材のために宇宙作家クラブを立ち上げた一人です。そういう人の書いたものなので、一読するだけで、宇宙開発やロケットの理屈について一通りの知識が身についてしまいます。
とりあえず、「アメリカの飯はまずい」(きっと個人差があります)ということと、宇宙開発取材に関する日本の報道機関のダメさ加減(だんだん良くなっていきますが)はよくわかります。

大人の科学Vol.19  学習研究社 2008年3月28日発売予定

2009年は、ガリレオ・ガリレイが人類で初めて望遠鏡で星をみてから、ちょうど400年目にあたります。 この年を、国際連合、ユネスコ、国際天文学連合は、「世界天文年」と定めました。

この世界天文年を記念して、「大人の科学Vol.19」の付録は、ガリレオの望遠鏡のレプリカになりました。

この望遠鏡は対物レンズが凸レンズ、接眼レンズが凹レンズという構成です。このような形式をずばり「ガリレオ式望遠鏡」と呼びます。正立像が得られるのが特徴(現在の天体望遠鏡は倒立像、つまりさかさまに見える)ですが、反面、倍率を上げると極端に視野が狭くなるという欠点があり、現在はほとんど使われていません。

大人の科学マガジンの付録の望遠鏡は、見た目だけでなく、レンズの口径や倍率も再現し、ガリレオが実際に望遠鏡で覗き見た星の姿を追体験することができる、ということです。
君も新しい星を見つけてみないか ~望遠鏡の向こうに君だけの宇宙がある!
山岡 均 著
実業之日本社

長年アマチュアが捜索に活躍してきた、新天体にまつわる話。

まず、新天体にはどのような種類があり、その符号や命名のされ方、発見した時はどうしたらいいか、が述べられています。次にその新天体の種類、彗星・小惑星・新星/超新星について個別に章を立て、それぞれの天体としての特徴やこれまでの発見事情などが解説されています。

新天体捜索は特に日本のアマチュアの活躍が目立ってきましたが、現在は、規模の大きな全天捜索プロジェクトがいくつも立ち上がったこともあり、アマチュアによる発見(特に日本)は、小惑星はほぼ壊滅(今も日本人発見の小惑星への命名が時々話題になりますが、いずれも過去に発見されたものです。)、彗星も発見数は激減しています。しかし、その中にあって、新星/超新星は現在もアマチュアによる発見も相次いでいます。アマチュアの発見する天体は明るいことが多く、一個の新天体から得られる情報が多いため、実は天文学にも大いに貢献しています。もしもこれから新天体捜索を志すなら、新星/超新星でしょう。幸運を祈ります。

孔子の見た星空 古典詩文の星を読む
福島久雄 著
大修館書店

中国の古典や漢詩に出てくる星を取り上げ、考察しています。

まず冒頭は、「論語」為政編の

「政を為すに徳を以てすれば、譬えば北辰の其の所に居りて、衆星の之に共うが如し」

から始まります。この中の「北辰」は「北極星」と訳されることが多いようですが、2500年前の孔子の時代は天の北極に明るい星はなく、中国の後世の注釈書でも「北辰=北極星」という解釈はほとんど見られない、孔子以前の人々は、何もない空間を中心にすべての星が運動していることに神秘性を感じ、孔子はそれを「徳」と譬えたのではないか、と論じています。

こんな感じで、中国の古典、特に漢詩に出てくる星や天文現象を取り上げ、プラネタリウムソフト(「ステラナビゲータ」です)で当時の星空を再現しながら考察を加えていきます。

学校の授業で漢文を習ったことがありますが、この本を読んで、改めて漢文読んでみようかという気に一瞬だけさせられました。

表記の図鑑は私が人生で最初に出逢った宇宙の本です。

(1978年5月5日、小学2年生のときに祖父からのプレゼント)

すでに宇宙に興味があったからプレゼントされたのか、この図鑑が宇宙に関心を持つ

きっかけになったのかは不明ですが、この図鑑をたいそう気に入って、繰り返し暗記するほど

読んだのは確かです。今読み返すとしっかりした図版と内容に感心します。

岩崎一彰氏の天体画とパロマー山天文台の天体写真にはいまだに惚れ惚れします。

 

第1章太陽/第2章太陽系/第3章 月/第4章 恒星/第5章 星雲星団

第6章 天体観測/第7章 宇宙開発

付章として天体観測の基本(星座早見盤の使い方や天体望遠鏡の作り方、使い方)

 

ちょっと古めの図鑑のほうが、暦や日時計のことなどがきちんと書かれているので

私は好きです。

この図鑑以外にも親戚から譲り受けた「気象と天文の図鑑(小学館 昭和48年発行)」も手元に

ありますが、この図鑑の図版がとてもわかりやすく、説明図を作るときには参考にしています。)